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てだこちゃんイラスト てだこの沖縄島通信

011号

9.煮付け


普通煮付け、といえば「○○の煮付け」などといって、○○の中身がキンメダイ、だったり、がんもどき、だったり、何かの煮付け、という風に言いますよね。ところが、我が沖縄ではただの「煮付け」というメニューがあるんです。お店やお家により入っている具は少しずつ違ってはいますが、大抵は同じです。豚の三枚肉、昆布、大根、カマボコ、ごぼう、人参、あたりでしょう。カツオだし、豚だしと醤油、砂糖、泡盛などで"煮付けて"(^.^;)あります。三枚肉が足(てぃびち)に変わると、てぃびちの煮付け、と呼びます。ちなみに、沖縄のおでんには必ずてぃびちが入ります。

煮付けは、沖縄の大衆食堂にあたる「食堂」の定番中の定番メニューです。食堂を主に利用する中高年の女性(オバァとかネーサンと呼ばれる年齢層。50代〜80代位。沖縄にオバサンとかオバタリアンとかいう呼び方は無いのでご注意(^.^;))の人気メニューでもあります。沖縄ではファミレスというのがありません。そのかわりに存在しているのが、この「食堂」と「レストラン」、「居酒屋」です。レストランは食堂のメニューにステーキ(しかもフィレステーキなどがどんな田舎のレストランでもメニューにあるのがすごい)やエビフライなどの洋食が加わった食堂のようなもので(^.^;)、居酒屋は子連れで賑わっています。町にある殆どの飲食店がファミレスであると言っても差し支えないと思います。子供お断りのお店が首都圏では多いですが、沖縄はそんなお店は数えるほどしかありません。どこの店もお座敷が必ずあり、赤ちゃんからお年寄りまで気軽に入れます。

実は私の店は、イタリア料理店なのですが、この「食堂」だった物件を借りたため、お座敷つきでした。でも私はこのお座敷がとっても子連れのお客さんには優しいと思って、そのままわざと残してあるのです。東京から赤ちゃん連れて私の店に来てくれる友だちにも大好評です。あれ、ちょっと話がそれましたね(^.^;)。というわけで、沖縄にはこういう食堂がいっぱいあります。アジアらしく、夫婦とも働いている家庭が多いので、外食天国って感じです。

ちなみにこういった食堂では、必ずご飯とみそ汁がセットになっています。壁に貼ってあるメニューを見ると煮付けなどは大体500円から600円程度なので、当然単品かと思って観光客はあれこれ頼みますが、全てにご飯とみそ汁がついてくる事実が運ばれたときに初めて判明するので、阿鼻叫喚(^.^;)になることも。お店の人は「ああ、お腹空いているんだな」と善意に解釈(^.^;)していっぱい運んできてくれます。実際、注文時にご飯はいらないと言っても、殆どその意見は受け容れて貰えず(その分負けろ、と言われるのを恐れているのか?!)必ずと言って良いほど全部持ってきます。

本土のお年寄りは、豚足はもちろん、脂の多い三枚肉など、健康を気にして殆ど口にすることって無いのでは?沖縄では、しっかりと下ごしらえをした(前述)コラーゲンたっぷりの皮付き三枚肉をしっかり食べます。もし論それよりも多い野菜と海草類も食べていますので、健康食と言われるわけです。決して豚肉だけをたくさん食べているわけではありません。次回は野菜や豆腐などもいっぱい摂れる、沖縄の代表的おかず・チャンプルーについてお話ししましょう。






 


 
◇料理工房・てだこ(^o^) 亭
  http://www.tedakotei.com/

 


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