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てだこちゃんイラスト てだこの沖縄島通信

013号

番外・ポーク卵【前編】


 ポーク、と言えば、本土では豚肉のことですよね。ところが、沖縄ではポークと言えば、ポークランチョンミートの事をさすのです。本土の方には多分食べたことがない人も多いと思われるこのポーク。日本へ入ってくる総輸入量の約90%が沖縄で消費されているというデータがありますが、沖縄に住んでいると、本当にそうだろうなぁ、と思うくらい毎日お目にかかる食材です。そもそもこのポークランチョンミートと言う物は、豚のくず肉をつなぎを入れて缶に詰めた、アメリカ経由の缶詰でした。第二次世界大戦に負けて沖縄がアメリカに占領された時期、戦争でぼろぼろになっていたウチナンチューが捕虜になり、収容所の食事配給で最初に食べた美味しいごちそう缶詰だったにちがいありません。缶詰だから冷蔵庫に入れなくても腐らないし、そのうち経済大国となった日本にとっては安い缶詰となり、したがって、どの家庭にも普及して、ごく普通の食品として現在に至るわけです。 味わいとしては、昔の皮が赤い(^.^;)ウインナソーセージとか、ピンク色の魚肉ソーセージを刻んで混ぜ合わせてもう一回型に詰めたパテみたなものに思えます。ジャンクフード、とも呼ばれることがありますが、まさに添加物や塩分が多く、健康長寿の沖縄イメージからはほど遠い加工食品なのです。でも!沖縄の人は今でもこれがだぁ〜いすき(^.^;)。幼い頃から豚肉のかわりに食べていた人も多く、無いと生きていけない?人も。東京など故郷を離れて暮らす学生などには、実家のオバァやお母さんが宅配便で送る位の必需品なのです。勿論東京でも大きなスーパーへ行けば売っていますが、需要が少ないせいか沖縄にくらべると非常に高いのです!だいたい沖縄の3倍くらいの値段です。これでは送料かけても沖縄から送った方が安い..。だからでしょうか、80歳位のオバァが孫のために、と安売りのポーク缶をいくつもいくつもかごに入れている姿は県内スーパーでとても良く目にする光景でもあります。
 
さて、このポーク。一体どうやって食べるのでしょうか?大衆食堂のメニューに必ずのっている「ポーク卵(たまご)」という料理が一番ポピュラーかもしれません。これは缶から出したポークを1センチくらいの厚さにスライスしたものを、フライパンで焼いたものに、スクランブルエッグと甘いドレッシングがかかったせんキャベツが添えてある一皿。もちろんそれにみそ汁とご飯が付きます。それでだいたい5〜600円。堂々たる定番メニューなんです。これって料理なの?(^.^;)って感じですが、意外と人気で不動の地位を誇っています。これこそアメリカのベーコンエグスやハムエグスと同じ感覚で作られているんだな、と思います。でもそれは朝ご飯では・・・(^.^;)?実際、一般家庭の朝ご飯にも良く登場するんだそうですよ。添えてあるみそ汁は、家庭ではスープであることが多く、そのスープもキャンベルの缶詰スープなのです。とことんまでに缶詰が人気なんですね。これは暑くても常温で保存できる、という事も人気の秘密(^.^;)かもしれません。【後編に続く】
 
 
 




 


 
◇料理工房・てだこ(^o^) 亭
  http://www.tedakotei.com/

 


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