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てだこちゃんイラスト てだこの沖縄島通信

016号

沖縄の汁物2(アバサー汁)
 

 さて、今回は「変わった魚介類の汁物」を紹介しましょう。
 
まずは「アバサー汁(じる)」。アバサーとは、ハリセンボンのことです。よく「ふぐ提灯」でみかけますよね?とげとげのお魚です。(アバサーの発音はフラットに、最後のサーとのばします)海で泳いでいるときは見かけは普通のフグを同じような形をしていますが、突っついたり、敵に攻撃されたりすると、ぷーっつ膨らみ、針も(針と言うより大きなトゲ)を立てて威嚇します。ふぐ提灯は、アバサーの皮だけを加工して膨らませてあるので薄く、提灯たるわけですが、知るに入れるのは、皮を剥いだ中身の方です。
 
  海からあがったアバサーたちは、ぷんぷくりんに膨らんでとげとげのふぐ提灯状態になり、網の上で威嚇していますが、セリにでる頃には息も絶え絶え。でも堅いトゲがついているので、うっかり触ると怪我をします。競り落とされたアバサー達はあっと言う間に生はぎの刑に(^.^;)。
 
アバサーの皮は、さすが提灯が作れるくらいの厚さで伸縮し、丈夫です。色もグレーがかって丁度ゴムみたいな感じです。で、身からするりと、まるでウエットスーツを脱ぐみたいに剥げます。中は真っ白なもち肌です。でも目玉と口だけはそのまま残るので、生はぎの刑になったアバサーは思わず吹き出しそうになるくらいの顔です。(昔人気者だったプロレスラー「ザ・デストロイヤー」とか、漫画の「筋肉マン」みたいなお顔(@o@)です。)魚市場や漁港のセリなどを見学するときには、注意して探してみてください、可愛いですよ(^^)。

  市場の魚屋さんに並ぶ頃には既にそのお顔で並んでいるので(他の魚はうろこもついたまま置いてある)もともとがそんな姿と勘違いされたり 「きゃー怖い!」と嫌われたりしてかなり気の毒な魚であります。
 
しかし。このアバサーをミソ仕立てで汁物にした「アバサー汁」は見かけとは違い?繊細でふっくらとした上品お味です。見かけは普通のぶつ切り魚が入ったみそ汁(魚汁)に見えるのですが、味はアバサー独特の味です。私は自分で作ったことはないのですが、作る人に聞くと、アバサーのキモもいっしょに溶かすのだそうです。アシの早い(痛みやすい)魚なので、鮮度がものをいいます。好き嫌いがあるとよく言われますが、鮮度の良いアバサーを使って作ったアバサー汁はクセなど全く感じず、身も汁もとても美味しいので、私は大〜好きです。機会があったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

  次回はもう一つ沖縄独特の魚介汁を紹介しましょう(^^)。



 
 




 


 
◇料理工房・てだこ(^o^) 亭
  http://www.tedakotei.com/

 


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