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てだこちゃんイラスト てだこの沖縄島通信

017号

沖縄の汁物3(白いかのお汁
 
前回のアバサー汁は、調理前の姿を見るとビックリしてしまいますが、出来上がった料理はいたって普通の魚汁なので、食べやすい料理ですが、次に紹介する「白いかのお汁(しる)」はちょっと驚きのメニューです。
 
「白いか」というのは「アオリイカ」とも呼ばれ、甘くてとろっとした身は一度食べたら忘れられない味わいです。私は寿司ネタになるイカの中では、この白いかがかなりお気に入りですが、東京などではめったに食べることができませんでした。
 
スーパーでよく売られているスルメイカなどは、胴体が筒状で、中には「ワタ」(内臓)が一杯入っています。ところが、白いかはワタがほとんどなく、その代わりに・・・墨が・・・もの凄くたっぷり入っています。特にとれたての鮮度の良い白いかは、ブラックオパールのような美しい墨袋を持っています。
 
さてそこで問題です。白いかのお汁とはどんなものでしょう。だいたい想像がつきましたか?そうです、その墨袋を使って、真っ黒な汁を作るのです(^^)。白いかのお汁、と書くと白いイメージがありますが、実は真っ黒なメニューなんです!
 
世界でイカスミを食べる人たちは、スペインやポルトガル、イタリア、そして沖縄!なんだそうですね。イカの墨づくり、など加工品ではお目にかかりますが、普段の食事でイカスミを常食するのは確かに日本中探しても沖縄だけかもしれません。
 
作り方は色々ありますが、鰹だしに墨を溶かし、沸騰したら白いかを入れてニガナを入れるだけ。ニガナとは文字通り苦い葉っぱ野菜で、このお汁にはかならず入れるハーブです。家庭によっては豚肉を入れてボリュームを出したり、イカをしっかり煮込んだりするレシピもあります。見た目は真っ黒ですが、あっさりとしてとても上品な味わいのお汁です。もちろん、食べた後はお歯黒になりますが(^.^;)薬膳メニューとしても有名なこのお汁、沖縄に来たら絶対食べて欲しいと思っています。
 



 
 




 


 
◇料理工房・てだこ(^o^) 亭
  http://www.tedakotei.com/

 


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