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てだこちゃんイラスト てだこの沖縄島通信

031号

ガーリックチキン  

みなさんはロティサリーチキンという料理をご存じでしょうか?東京で育った私の記憶では子供の頃、どこかで見たことがあるのですが、余りその後見かけなくなりました。おそらく今では数軒しかそれを食べることが出来る店はないと思います。

それはガラス張りの電気オーブンでクルクル回りながら焼かれた、鶏の丸焼きのことです。クリスマスにはもしかして売り出されることもあるかもしれませんがどうしても工場などで焼いて相当時間のたった製品しか出回っていませんね。店頭で美味しそうにクルクル回る丸焼きは、誰が見ても「おいしそ〜〜〜!」と思うアイキャッチャーでもあります。

しかし東京では鶏の丸焼き=クリスマスという図式ができあがっているようで、年中食べることはほとんどありません。海外に行くと、かなりの都市でクルクル回る丸焼きを見かけます。「ああ、旅先で一人では食べきれないよな〜」と横目で見ているだけでした。ところが幸せなことに、我が沖縄では一年中そのクルクル回る丸焼きが食べられるんです!

戦前、沖縄から出稼ぎの目的で南米各国に移民する人が多くいました。 移民すると言うことはよほど当時の沖縄が暮らしにくかったのかもしれません。歴史的背景は一言で語れるものではありませんが、祖国に残る親兄弟に仕送りをしつつ、未知の土地で新しい事業や農業をするというのは大変なことだったに違いありません。

しかし、現地でも沖縄の人たちは元気に子孫を残し、今でも彼ら移民の子孫たちが活躍しています。沖縄の新聞には週に一回、1ページですが南米情報のページがあります。現地の特派員によって伝えられる移民した人たちやその子孫の活躍ぶりやイベントの報告などが載っていて、かなり興味深いページとなっています。そんな子孫のなかでも「ルーツである沖縄に戻りたい」と思う人も多く、実際移民の子孫が沖縄で活躍している例も数多くあります。(ラテンロックバンドのディアマンテスを率いるあるベルト城間なども有名ですね)

そして祖国沖縄で自分たちが育った国ペルーやアルゼンチンなどの料理を出す食堂を開く人も多く、そういった南米料理の店では必ずこのロティサリーチキンを食べることが出来ます。ガーリックをきかせ、ハーブをブレンドした秘伝の味は一度食べたらやみつき必至。

沖縄ではロティサリーチキンとは呼ばずガーリックチキンと呼ぶことが多いようです。焼きたてを丸ごと買うと、カットするか?と聞かれます。お願いするとキッチンバサミでじょきじょきと大胆に切り分けてくれます。それを車に乗せて持って帰ると車中がニンニクの香りで充満し、翌日から一週間はその匂いが取れないというくらい強烈な香りです。

ほとんど持ち帰る人が主ですが、その場で食べることも可能なお店も多いので、旅行者でも気軽にチャレンジできるかも。レンタカーを走らせていて、クルクル回る丸焼きを発見したら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。






◇料理工房・てだこ(^o^) 亭   
http://www.tedakotei.com/

 

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