
060号
| カラス?ガラス??(2)
さて、「スク」はアイゴという魚の稚魚で、体調2センチくらいの小さな魚です。この魚は大きくなるとアジやヒラメサイズにもなり、成魚は「エーグヮー」と呼ばれ、マース煮(海水だけで作る煮魚)として食卓に上り、県民に大人気の大衆的近海魚です。そのエーグヮーの稚魚「スク」は、毎年旧暦の6月1日頃にだけ「島に寄る」と言われています。 スクはとてもたくさんの群れで海岸に集まってきます。その頃になると漁師さん達は落ち着かなくなり、本業の漁よりもスク漁を優先するくらいです。高台に登り、スクが寄ってくるのを見張る人もいます。いざ発見すると、近くにいて手の空いている人総出で浜に走って集まり、スク漁を手伝います。まぁ、現代ですから地元の漁業関係者以外の人が手伝うというのは少ないとは思いますが、通りすがりの人でも参加できるフシギな漁でもあります。 そしてもっとフシギな?というか、素晴らしいのは、漁を手伝った人全員が、捕ったスクを「平等に分ける」という決まりがあるのです。見張りをした人、見つけた人、叫んだ人、船を出した人、網を打った人、バケツを運んだ人・・・などなど、その漁に手を貸した人は皆、平等にこの年に一度の、海からのめぐみを分け合うというシステムが残っていると言うことです。こんな時代にある意味貴重かもしれませんね。 シーズン最初に捕れたものを「一番スク」、2回目を「二番スク」と呼んでいますが、やはり一番スクの方が、小さく、余計なエサを食べていない分、雑味が少なく、質が上とされています。ちょっと関西のイカナゴに似ていませんか? 続く
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