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てだこの沖縄島通信
073号

呼ばない焼き芋やさん

 珍しい!とよく言われるのですが、私は元々焼き芋が苦手で、買ったことがありません。でも、冬になるとリヤカーを引いて家の前を通過する焼き芋屋さんの「ぃいしやきぃもおぉうう ほっかほかのおいもだようぅ」とおじさんのいい声を聞くと何となくホッとするというか、ああ、日本の冬だなあと思っていました。

そして母は財布を握って走っていき「おじさーん」と呼び止めて焼き芋を買っていました。リヤカー引き売りの時代から、いつの間にやら軽トラでゆっくり運転、呼び声もスピーカー、という焼き芋屋さんに変わっていったように思います。(その後は私も沖縄に住んで12年過ぎたので最新情報はわかりません(^^;)食べないけれど買いに行く人について行くのは好きで(笑)、リヤカー時代には、黒光りした石をスコップでざくざくとかき回す様子がとても面白く見に行くのを楽しみにしていました。

 そして、焼き芋やさんといったら、冬しか居なかったですよね。当たり前だと思っていたんですが、沖縄にはほぼ年中いるんです(^^; しかも、呼ばないし呼ばれない!んです。静に、いつも同じ場所に居るんです。でも軽トラです(笑)。


 そしてどう見ても石焼きという感じでなく大きな金属の釜が載っていて、そこで焼いているようです。(今時東京の焼き芋やさんも石じゃないのかも?)いつ見ても誰かが買いに来ているので、固定ファンが大勢居るんでしょう。沖縄は車社会。何でもお持ち帰りの回でお話しした通りドライブスルーが大好き。焼き芋も、車で買いに来ているんですよ。
だから焼き芋屋さんは、かえって移動するよりも、同じ場所で売っている方が良いのかも知れませんね。

 私の家の近くで有名な?焼き芋屋さんは、那覇・日本赤十字病院の前にいる焼き芋やさん。何代も続いている『老舗』だそうですよ。レンタカーで買いに行ってみるのも面白いかも、ですね。


 そして、焼き芋とはちょっと違うけど、似ているふかし芋。沖縄の伝統的庶民の朝ご飯はふかし芋と、ゆし豆腐(ニガリを打って凝固が始まったばかりの、おぼろ豆腐状の島豆腐で、トラディショナル朝ご飯の定番)とスクガラスだったようです。今でもお年寄りはその組み合わせが大好き。甘いお芋に、塩辛をのせて食べるってなんだか面白いですね。市場のお豆腐やさんにも、スクガラスの瓶詰めとふかし芋と、ゆし豆腐を並べて売っています。お豆腐やさんでお芋を一緒に売っているのってやっぱり沖縄ならではのフシギですね(^・^)。

 


◇料理工房・てだこ(^o^) 亭   http://www.tedakotei.com/


 

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