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てだこの沖縄島通信
077号

フシギな花見

 私は東京人なので、もう絶対に花見をしないと春が来たと思えない性格です。東京の花見と言えば、桜並木の下にブルーシートを敷いて 朝から場所取りの新入社員や、はらはらと散る桜吹雪のしたでの美味しいお酒やおつまみ、おにぎり。
私など、花見のために1年じっと働いていたくらい?(ちょっとウソ)お花見にかなりの気合いを入れておりました。桜前線北上!と聞くともう居ても立っても居られないくらい。

 ところが、沖縄では、花見の宴って、誰もやらないんです。ご存じでしたか?

 沖縄の桜と言えば寒緋桜(カンヒザクラ)といって、紅梅のような濃いピンク色の桜で、見た目は普通の桜みたいなのですが、花びらが一枚ずつ散らずに、花ごとボトッと(^^;落ちるタイプで、吹雪になってくれないんです。
ピンク色の桜吹雪なんて想像するだに美しいと思うのですが、元々沖縄には雪が降らないので、「吹雪」と言われても、人も桜も「何それ?」という感じなのかしら・・。
 しかも咲く時期が日本一早く、年明け早々。寒緋というくらいですので、寒い時期に咲きます。気温が下がらないと開花しないため、本島北部の山頂から咲き始め、麓へ徐々に下りてきます。つまり桜前線は北上ではなく南下(!)するんです。


 沖縄本島で言えば、やんばるとよばれる北部の方から咲き始めて、一ヶ月くらいで南部の那覇あたりまで南下して、2月半ばくらいから満開になります。
 そして、北部の山間部の桜は、私も欠かさず花見に行きますが・・・・お弁当は作りません・・・。
と言うのも、沖縄で桜を見るといったら、車で桜並木の下を通過するだけなんです。この頃は少し歩く人も見られますが、殆どの人が『車から降りない』どころか、『止まらない』で、通過しておしまい、なんですよ!! あり得ないでしょう!!!

 さすがに那覇や、南部の公園などに植えられた桜並木あたりでは、散策している人も見かけますが、地べたに座っている人はまず居ません。
 そういった南部の公園も、デイサービスの小型バスが大量に乗り付け、車いすのお年寄りがもの凄くたくさん見にいらしている光景が沖縄らしい花見という感じです。ですから、ブルーシートをひいて宴会。。。というノリからはほど遠く、毎年お弁当を持たずに桜を眺めている私です。


 本島北部の桜の名所の近くは沖縄そばのお店がたくさんあり、『沖縄すば街道』という名前をつけてまちおこし的盛り上がりを見せている所もあります。
 沖縄のお花見は、お弁当を持たないで車で行き、桜をさーっと見た後は沖縄そばを食べて帰る、というのがごく普通のパターンかも知れません(笑)。

 東京人の私からしたら、まったくもってフシギなお花見!!!と思います。
 ちなみに沖縄の桜餅は、ご想像通り(?)薄桜色ではなく、ド派手なピンク色です(笑) 最初私は桜餅だということも気づかない位でした・・(^^;。

 


◇料理工房・てだこ(^o^) 亭   http://www.tedakotei.com/


 

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